管理番号 | 新品 :20848373 | 発売日 | 2024/03/27 | 定価 | 39,800円 | 型番 | 20848373 | ||
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社団法人・日本陶磁協会監事の古陶磁研究家の今泉元佑氏(1993年没。第11代今泉今右衛門氏の三男として生まれ、備前の古陶磁のほか、特に古伊万里、鍋島、古九谷等の資料収集、研究を行った。家業の今泉商会に勤務する一方、昭和53年に古伊万里鍋島研究所を設立。)は多数の著書を出されていますが、そのうちの「初期鍋島と色鍋島 その真実の探求」に書かれている内容をもとに考えますと本品は第十代今泉今右衛門氏の作品ではないかと思われ、時代は明治20年代後半頃のものと推察できます。
その書籍のP80、P81に記されている10代今右衛門氏の作品の特徴のなかで・素地は不窯時代だから、釉薬が黄色く焼けている作品が多い。・染付と釉薬は昔仕立てだから淡い色合いに焼かれている。・細工が薄く、従って重さが軽い。といった特徴を持っています。
また、参考画像のように米国ロスアンゼルス・カウンティ美術館所蔵品のデザインに類似していることも根拠になるかと思われます。
本品は、英国のマイナーオークションハウスでの落札品です。明治期に渡欧した作品ではないかと推測できます。(同類品をもう一つ所有しており、今回は一枚のみ出品致しますが、ご希望がございましたらまとめてお譲り致します。)
以上、色々な情報から個人的に推察したもであることをお含みおきください。(今泉元佑氏が著書の中でも、繰り返し述べられているのは業界で有名な美術商、研究家、専門家と言われる権威が下した鑑定もしばしば間違えていることが非常に残念だということ。わたくしも個人的にこれまでの経験から”権威”は当てにならないと痛感していますので”専門家の鑑定”は脇に置くスタンスでおります。)