インディアンジュエリー「ルトリシア・イエローヘアー作　サンバースト」トップ

■このデザイン、インディアンジュエリー好きの方なら何度か目にされたことがあるかと思います。「パット・ベドニー」に代表され「アーニー・リスター」「ペリー・ショーティー」等々、名前を挙げればキリがないほど名だたる作家達の作品に取り入れられてる“デザイン”であり“手法”。これは『ラインサンバースト』と呼ばれ、“ルトリシアにより生み出されたモノ”です。特にパットの作品はそっくりですが、それもそのはず、パットはルトリシアの娘であり、ルトリシアが考案した技術の全てを教えられ育ちました。伝統的なサンバーストや他の作家との違いをつけ、オリジナリティを表現するため、苦心の末に辿り着いた“このサンバースト”。それまでのサンバーストと違い、彼女がシルバー全面に、細かくエッジまで伸ばし、更にエッジ部分をヤスリで刻み、整えることでシャープでキレを増した新しいサンバーストを誕生させました。このトップはセンターに「アポロ=太陽=幸福」、2段目に「ダイヤ=幸福が末長く続く」、深く刻まれた「ラインサンバースト=強い力、癒し」で構成され、その手法がよくわかるトップですので、写真をよくご覧になっていただければと存じます。私は、ルトリシアは現代を代表する偉大な作家の一人だと思います。【追悼】●Lutricia Yellowhair 今年の2月19日にこの世を去ったルティ……28歳から祖父「サム・スミス」にシルバーワークを学び、数年間は活躍の機会が無かった。そこでオリジナリティを出す為『ラインサンバースト』に代表されるデザインやファイル(ヤスリがけ)、カットパターンなど、細かい部分も丁寧な仕事をすることで、それが新しい手法となり、“先駆者”として一躍人気アーティストの仲間入りをする。私がルティと初めて会ったのは1995年、彼女が誕生させた手法を周囲の作家が取り入れたことを大変に喜んでいたのが印象的です……有名作家である姉「パット・ベドニー」弟「ロン・ベドニー」の母であり、「エディソン・サンディ・スミス」は弟です。■サイズなど／縦約(バチカン含む)50㎜、幅約27㎜、厚さ約(ダイヤ、アポロ除く)1㎜。ダイヤ縦約22㎜、幅約12㎜、高さ約3㎜。アポロ約7㎜径、高さ約5.5㎜。バチカン内寸約8㎜径。作者ホールマーク、STERLING 刻印アリ。